わんこを飼っていると、躾に悩むことって多々あると思います。
とくに、はじめての仔犬を飼ったという飼い主さんであれば、なかなか教えを覚えてくれないワンコに「この犬、バカじゃね?」と思ってしまうことって、ありますよね?
躾をすること自体を投げ出したい気もちになること、一度や二度ではないと思います。
↑これは来たばかりの『まる』。月齢が3か月くらいのとき。
『まる』にも、トイレトレーニングには手を焼きました。
来たばかりの頃は、所構わずおしっこにウンコ。ときには寝床にもオシッコしたりするのをみては、時に怒りながら、時に無言で片づけを繰り返したものです・・・。
仔犬のころはおしっこウンコの頻度が多いから、なおさら「またか!」と衝撃が走ることが多いのも特徴です。
そんな、トイレ覚えができない、できない、と心配していた『まる』も、今では、ほぼ100%トイレシートにするようになりました。
でも、ここまでいきつくまで、何度となく「あきらめたく」なったことか・・・。
そんなときにいつも頭をよぎったのが、ある人の言葉でした。
犬は、飼い主があきらめない限り、いくつになっても躾はできる。
というもの。一般的に仔犬のときのほうが、躾は向いていて、大人になるとほぼ躾は難しいともいわれています。でも躾の先生から以前、まったく無理ということでもないという話をきいたことがありました。
なので、飼い主があきらめてしまうこと、そこが1つのポイントになってしまうんですね。
あきらめられたらその犬は、”躾ができない”ばか犬に事実上なってしまうんです。
場合によっては、見放されたその「バカ犬」は、大きくなるにつれてさらに愛情がかけられることもなく、保健所に連れてしまう運命にもなるという現実もあります。
そんなことをしちゃいけない、とはわかっていても、教えても教えても教えても教えても、覚えてくれないと「この犬、ハズレだったんじゃない?」とあきらめたくもなる。そのせめぎ合いで大切になってくるのが「あきらめない」という愛情、なんですね。
そしてこれは、犬だけにとどまらないのではないかと、最近思うんです。
それは人間社会での子育てだってそう。言うことを聞かない子供の教育をあきらめたら、そこでその子の成長の芽はとまってしまう。変わるチャンスがあるのに。
それから会社の中でもそう・・・。
「言うはし、行うは難し」
そうですね。わたしも昔はできなかったこともありました。
だからこそ思うのかもしれません。あきらめたくなったとき「あきらめない」という愛情をかけてあげる、そんな気もちの余裕をもっていたいと思う、今日このごろです。